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ルーツと血筋

「人生とは。。。三十路なりたて編 No.15」 で、記述させていただきましたが2000年7月に私はリクルートエイブリック(現リクルートエージェント)を退職し、Web制作とマーケティングの仕事に従事するのですが、私は昔から親に進路を相談することをせずに、30歳(この時)まで生きてきてしまったので、この時も親に相談するどころか退職したことをも報告することを怠っていたのですが、8月に母親から自宅へ電話がかかってきて


「勝彦!あなた会社辞めたんだって!」


と、ものすごい剣幕で怒鳴られました。


「とにかく、電話では何なんで会って話をするよ」


と いうことで、その週の土曜日に実家へ行き父親と母親に経緯とWeb制作とマーケティングの仕事内容について話をしました。
当時はまだ父親・母親世代にはインターネットという名前は知っていても実態はまったくチンプンカンプンだったようで、理解してもらうのが大変でしたが父親が


「ようは、Webという媒体を使った広告代理店+システム会社か?」


と、言ったので


「まぁ、そんな感じ」


と、答えました。
(あながち外してはいないと思ったので)


そうしたら、父親が


「面白いもんだな。。。血は争えないものだ」


と、しみじみと言ったのです。


私が、


「何が?」


と、聞くとそれまで鈴木家のルーツなどほとんど話したことのない父親が


「爺さんには兄さんと弟がいて、3人兄弟だったんだが上の叔父さん(父親との関係)は小説家を目指して、芥川龍之介に師事していたこともある人で著書も出版しているんだ。また下の叔父さんは軟式野球の健康ボールを製造している会社で広告宣伝の仕事をしてたんだ。
ちなみに爺さんは、勝彦も知っていると思うけど工作機械の設計をやってたんだからな。」


「へー そもそもお爺さんに2人の兄弟がいたなんてことも初耳だし、そんな仕事をしてたなんて驚きだねー、ルーツと血筋かぁー もしかしたら誰しも遡ると自身に似ているご先祖様がいるのかねぇー?」


「んー、そうかもしれないなぁー。。。」


私も父親も当時私がやっているWeb制作とマーケティングの仕事が妙にご先祖様3人のいづれにも近いものだと感じ、感慨深い一瞬を共有したのを覚えています。


そして、その夜 ふと 自分が世の中に生を受けて存在するまでにものすごい数の人間が関係していることに気がつきました。
ちなみに10代遡ると1024人、11代遡ると2048人、12代遡ると4096人、15代遡ると何と32768人の人間が僕に関係しているわけで、1世代50年として15代昔は750年〜800年前に相当する計算になるので、鎌倉時代初期。
さらに遡ること奈良平安時代からだとさらにすごい人間の数が関係するわけで。。。
(北の国から の 純 語りべ調)
父さん、これはとてもすごいことなわけで。。。


そんなことを思っていると、とてつもなく人間の営みに神秘性を感じ、生命の尊さを感じました。


”後世に何を継承させ続けさせられるか” が、自分がこの世に生を成し生きた証の価値になる。
私には、何があるのか?
その日は久しぶりに寝れない1日となり、翌 日曜日に9年ぶりにお墓参りに行きました。


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