先日、浅田次郎先生のご講演を拝聴してきました。
講演テーマは「読むこと・書くこと・生きること」浅田先生曰く「読書人とは読書好きな人ではなく、読み書きできる人」。
日本の読書人率は昔から世界の中で群をぬいて高かったようで、明治維新時では国民の90%が読書人だったそうです。
要因はこの国の伝達スピードにあり、密集して住んでいる日本では何事に対しても早く伝達されて、こと教育に関してはその伝達スピードがとても役にたったみたいです。
そして、もう1つの要因は寺子屋にほぼ全員通っていたこと。
当時から、教育に関しては身分に関係なく学べたようです。
日本人が読み書き出来ることが当たり前になったのもこういった環境が関係していたんですね。
ここで浅田先生からトリビアを1つ。
時代劇でよくあるお触書を読めない農民のシーン。
...あれはうそです。
ほとんどの人が文字を読めたそうです。
歴史好きの浅田先生ならではの楽しく勉強になるご講演でした。
山崎純平