先日、某鉄鋼メーカー様が主催するグループ企業経営者層を対象にしたセミナーにて、作家の童門冬二先生の講演会に同行してきました。
今回で2回目の開催となるこのセミナーは、グループ経営の推進や人材育成を目的としたもので、現在の世界的な経済恐慌下においてはグループ企業の結束力・関係性の強化が不可欠であることから、今だからこそ歴史の中から現代に通ずる人づくり、組織づくりのエッセンスを改めてグループ企業に浸透させたいという思いのもと、童門先生の講演会が実施されました。
童門先生は、歴史上の様々な人物の具体的事例をもとに、ビジネスリーダーのあるべき姿、リーダーはいかに部下を育て組織運営をしていくかについてお話を展開されました。
戦国時代や明治時代を生きたリーダーたちの名言や生き様を、随所にユーモアを織り交ぜながら平易な語り口でお話されることで、ビジネス上のヒントとしてだけではなく、日本人としての心のあり方にまで掘り下げて、聴講者が考える機会を提供して下さいました。
このような社会的にも強く不安要素が広まっている状況では、細かな理念・理論に頼ることよりも、物事の本質を見つめなおすことも大切なのではないでしょうか。
歴史という人間ドラマを土台にした人づくり、組織づくりのあり方を、是非皆様の団体の中に浸透させていくことをお薦めします。
ちなみに、講演会終了後には童門先生の行きつけのお店にご一緒させていただき、講演会では聞けないようなお話からざっくばらんなお話まで、童門先生の世界観に触れることができ、本当に貴重な時間を過ごさせていただきました。
人生におけるあらゆる哲学を体得されているかのように思えてならない童門先生ですが、今でもなお新しい知識・刺激を求めているという姿勢に、童門先生の奥深さを感じずにはいられません。
童門先生の素晴らしいお人柄と、ご馳走になったステーキの味わいは、私の中で一生忘れることができないものになりました。
童門先生、ありがとうございました。