伊勢丹の「カリスマバイヤー」として知られ、後に「福助」再建に成功されたことでも有名。
現在朝日新聞土曜版「be」で人気コラムを連載中の藤巻幸夫さんにお会いし、講演を拝聴してきました。お会いする前から私は思っていました。
藤巻さんは、経営者である以前に一流のエンターテイナーだということ。
実際にお会いして、その予感は的中しました。人を喜ばせたい。
ちょっとした気遣いや工夫で世の中はもっと楽しくなる。
そう実感させられる方でした。これだけ聴講者を巻き込み、惹きつける講演会も珍しいです。
堅い口調で、実務的な内容の講演も良いと思いますが、そうした講演以上に楽しくあっという間にすぎてしまうようなスピーディなテンポで、藤巻さんの生き方を垣間見られた今回の講演は素晴らしかったです。
藤巻さんが、今までの仕事を通じて学んだ大切な１５つのキーワード。
【5つのS】
シンプル・センス・スピード・スマイル・しつこさ
【5つのC】
コミュニケーション・コンセンサス・コラボレーション・コミットメント・チャレンジ
【5つのM】
マーケティング・マーチャンダイジング・マネジメント・マインド・巻き込む（人を巻き込む・人に巻き込まれる）
特に「巻き込む」についてのエピソードは、今でも私の心に残っています。
福助の社長時代に、あえて自らＴＶや雑誌などのメディア出演を買って出た藤巻さん。
それは、決して目立ちたかったからではなく、全ては会社のため。業績を伸ばすため。
自分の考えや会社への思いをメディアを通して発信することで、まずそれを観る社員の家族が関心をもつ。そうすると、社員のモチベーションが自然と上がり、それが会社全体の飛躍につながる。結果として、就任１年目には業績が前年比10％増しとなったそうです。
何事もプラスの方向に人を巻き込んでいく。
藤巻さんとお会いして、藤巻さんの周りの人すべてがそうなっているのではないかと思えるぐらい、影響力があり、プラスイオンを出している人でした。
こんな時代だからこそ、聴いてほしい講演です。
