今回わたしは、パラリンピック競泳金メダリスト、河合純一さんの講演についてご紹介したいと思います。
河合さんは全盲の中学教師であったことでも有名ですが、高校生の時のアトランタからパラリンピックに5回連続出場、金5個、銀9個、銅7個、合計21個のメダリストです。
この1ヶ月の間に、教育関係(PTA)、青年会議所、障害者スポーツ団体というように、3回とも聴講者の特徴が違う講演を拝聴する機会に恵まれました。
河合さんは幼い頃から、教師になること、水泳で世界一になること、この二つの夢を持っていました。
しかし、右目のみあった視力も中学3年生の頃に失ったのです。
全盲であることから、周囲からは大変ですねや、苦労されたのですねと多く声をかけられることがあったそうですが、河合さんはこう話されます。
目が見えなくなって変わったのは周囲の対応だけ。
自分自身や、自分の中身が変わったわけではありません。
だからといって将来の希望や夢を変えるわけではない。
全盲で教師になることについて、不可能や難しいという人がいるが、前例がないのであれば、自分がその先駆者となればいいだけです。
河合さんは障害は個性だとも言います。
見えないからこそ、見えるものがあると。
日頃、夢や目標を見失いがちな中、河合さんのお話は私たちに勇気を与えてくれるものだと感じました。
是非一度、皆さんにお聞きいただきたいと思います。