先日、企業の課長代理の方向けに「チームとコミュニケーション」と題した南極料理人の西村淳さんの講演に同行してまいりました。
西村さんは堺雅人さん主演で映画にもなった、あの「南極料理人」のモデルになった方です。
お会いした初めの印象は、とても気さくな方で、とくに体が大きい訳でもなく、強面なわけでもなく・・・。
でも、講演前に控室でお話をしていてわかりました。やはり南極料理人だと!
とにかく普通じゃないお話の引き出しをたくさんお持ちなんです(笑)
講演では、南極での出来事を写真を見せていただきながらお聞きするのですが、本当に「まさか!」の連続でした。
ご本人も「私の話は、写真を見せないと信じてもらえないから...」とおっしゃっていましたが、本当に信じられないことばかりです。
そんな楽しいお話がつづく西村さんの講演ですが、やはり南極は自然の厳しい力に立ち向かいながら生活をする場所です。
相棒の隊員のが行方不明になったり、人間関係がぎすぎすしたり、様々なことが起こります。
しかし、自然という大きくもシンプルな力に対しては、人間の団結力でしか立ち向かうことはできません。
「南極観測隊は、探検隊ではありません。」
そう西村さんがおっしゃるように、全員が元気で生きて帰ることが観測隊のミッションです。
そして、南極の生活をじっとおとなしく耐える必要はどこにもないとでもいうように、西村さんの料理の力は時には隊員を喜ばせ、驚かせます。
それが、結果として自然にコミュニケーションを誘発し、チームとしての結束力を高めていったというお話は、普段の私たちのビジネス生活でもとても参考になります。
今回は社員研修の一環としてお話をいただきましたが、ご経験の引き出しの多い西村さんは、各地で子供向けに防災に関する講演やワークショップ、また料理ショーなども行っていらっしゃるそうです。
いろいろな企画にぜひおすすめの西村さんの講演です。