「熱い炎天下の中、遊園地のアトラクションに乗るために待っていたとします。
子供もお年寄りの方もみんな汗を拭きながら待っています。
そんななか車椅子のお客さんが並びもせず、当たり前のように中に入っていきます。」
このような状況の時、あなたはどう思いますか?
正直言って、私は
「みんな並んでいるんだから、例え車椅子の障がい者であろうと
特別扱いをすべきではなく、並ぶべき。」
そう思いました。
しかし、ある講演を聞き、その考えは180°変わりました。
それは車椅子で下半身不随になった人が
どのようなハンディキャップを持っている可能性があるのか知ったからです。
分かりやすく教えてくれた講師は、NHK手話ニュースキャスターの中野佐世子さん。
知らないことを知るだけで、人の行動は全く変わる、ということを身を持って感じました。
エレベーターにある点字。
駅のホームにある黄色の点字ブロックや線状ブロック。
牛乳パックの屋根の部分にある丸いへこみ。
バリアフリーの環境は確かに進んではいますが、
共存している"人"の理解はまだまだ進んでいないのが現状、
と中野さんはおっしゃいます。
マザーテレサの言葉に
「愛の対極にあるのは 憎しみではなく 無関心である」
という言葉があります。
東日本大震災では多くの人が協力し合い、その"絆"が世界的にも高く評価されました。
その"絆"が生まれたのはテレビなどの放映によりその状況を『知った』ということも
大きな要因としてあるのではないでしょうか。
知らないことを知ることで、私たちは2倍も3倍も暖かくなれるはずです。
「バリアフリー」でも世界的にリードする日本を創っていきましょう。
中野さんはその手立てを示してくださる講師です。
中野佐世子氏講演情報