先日、はとバス前社長の
松尾均さんの講演に同行させていただきました。
都内を走る黄色い観光バス「はとバス」。
お客様1名でも運行する
全国でも珍しいこの定期観光バスは、
かつて倒産危機に直面。
その際、3代に渡る社長達の
経営再建リレーのアンカーを務めたのが
前社長・松尾均さんです。
社長就任当初、
はとバスは、赤字経営から脱却しながらも、
ツアー利用者数が
伸び悩んでいました。
そこで、松尾さんが注力したのは
利用者数アップのための
「営業に対する意識改革」でした。
社長就任当初、
コースのマンネリ化を感じた松尾氏は、
「はとバスの名前に胡坐をかいてはイケナイ!」と
新しい商品作り(観光コース作り)を
社員に訴えました。
折しも当時は、創業60周年。
何か無いか...と考え、そして誕生したのが、
人気ツアー「昭和ロマン紀行」。
昭和時代に活躍した
かつてのバスガイドが現場復帰。
当時のバスガイドが、当時のユニフォームで
都内を案内し、
各所に纏わる昭和歌謡を歌うこのツアーは、
子育てを終えた世代を中心に大ヒット。
お客様はご自身の思い出と照らし合わせ、
歌い、笑い、涙し...
今も残る人気商品となりました。
その他にも様々なユニークツアーを生み出し
ヒットを飛ばし、
営業重視の姿勢により、
就任後2年で
税引き前利益の史上最高を更新しました。
講演では、
現在使用されているパンフレットを配布し
その舞台裏をお話します。
経営や商品開発のヒントを得られるだけではなく、
「はとバスツアー」の魅力を感じ、
ぜひ一度乗ってみたくなる講演です。