先日、ダンスプロデューサーの夏まゆみさんの講演に同行させて頂きました。
※夏まゆみさんプロフィール
https://www.kouenirai.com/profile/8071
例えば、会社の求人広告を見ていると、求める人物像の欄に
「協調性をお持ちの方」という言葉をよく目にします。
またスポーツの分野においても国際大会になると
「日本の武器は協調性、組織力です」
なんていう言葉をよく耳にする方も多いのではないでしょうか。
私自身、
チーム・組織として行動をしていく上で協調性はやっぱり大事だよな!
っと、特に深く考えもせず感覚的にこの言葉を肯定してきました。
そんな「協調性」という一見プラスに捉えがちな言葉に
疑問を投げかけたのが夏まゆみさんの講演の始まりでした。
チームという一つの集団に属した時、リーダーや仲間の
顔色や意見を気にし、合わせていくことを「協調性」と
呼ぶのであれば、そんな意識を持った人たちの集まりは
「最強のチーム」とは程遠いと夏さんは言います。
「協調性という言葉ほど曖昧な言葉はないんです」
その警鐘にハッとさせられたような瞬間が会場に流れました。
では夏さんの考える最強のチームづくりには何が必要か。
それは
「チーム内で一つの明確な目的(ゴール)を共有しておくこと」
その上で
「メンバーそれぞれがチームのリーダーであるという意識(責任)を持つこと」
だと夏さんはおっしゃいます。
人はチームに帰属するとどうしても「安心感」を持ってしまいがちです。
例えば100点を獲るという目標があった時、10人のチームであれば、
私の持ち分は10点でいいんだ!という上限を自身の中で設けてしまい、
どうしてもチームみんなで100点を獲ろうとしてしまうのが
多くの人間の心理です。ですがもし仮に一人一人が個人で
100点を獲ろうという意識を持ったらどうなるか、
それだけでもともとの目標の何倍もの成果を達成できる
可能性が生まれてくるのです。
夏さんが指導する人たちには、モーニング娘。やAKB48の
メンバーのようにチームとしてだけではなく、モーニング娘の
後藤真希さん、AKBの前田敦子さんのように「個」の名前で
勝負をしている人たちも多くいる一方、舞台のバックダンサー
のようにまだ個人としては名前が売れていないような方も多くいます。
後者の方々に指導をする際、夏さんはどうせ大勢の内の
一人なんだからという意識は捨て、自分1人の力でも会場を
魅了させるんだという気持ちで踊ってほしいというお話を
されるそうです。
それぞれがその意識を持つことで結果としてより大きなパワー、
感動をお客さんたちに届けることができるのです。
講演途中に手拍子を使ったリズム遊びやちょっとした
振付の披露もあったりとさすがはダンサー、会場の盛り上げも
上手く、すごく良いご講演でした。
是非お勧めです!