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「心に響いた小説」

こんにちは営業部の大川拓馬です。

講演依頼.comでは最近、「話題のビジネス本」というコーナーが始まり
毎月営業担当のお薦めのビジネス書を紹介させて頂いております。

講演依頼.com「話題のビジネス本」
https://www.kouenirai.com/kakeru/useful/us_business/business-books-review

今日はこの場を借り、少し角度を変えてビジネス本ではなく、
最近私の読んだお薦めの小説を、勝手にご紹介します。

読みたくてとりあえず購入したものの、どんどん溜まってしまっていた小説を
GWに一気に読んだのですが、その中で
村田沙耶香さんの「コンビニ人間」(文藝春秋)
が特に印象に残りました。


挿入画像.jpg


この本は、2016年に第155回芥川賞も受賞し話題になりましたね。

※簡単なあらすじは以下の通りです。
―――――――――――――――――――――――
主人公の古倉恵子は36歳、未婚女性。
大学卒業後も就職せず、コンビニのバイトは18年目。
オープン当初から同じコンビニで働き続け、
コンビニで働いている時間にだけ、
自身が社会の一部になれている喜びを感じている―。
――――――――――――――――――――――――

あまりネタバレはしないようにしますが、
多様性が叫ばれる現代社会を、ある意味こんな角度から表現できる小説が
あったのかと、とにかく驚かされるお話しです。

主人公は周囲の人たちから、
「何で結婚しないのか?」
「何でアルバイトなのか?」
「何でコンビニなのか?」
「あなたは普通ではない」と言われる日々を過ごします。
主人公の内面描写を通じて、
社会の不条理な「同調」という圧力との葛藤、
そして本当の自分とは何かを見出すまでを、非常にうまく表現しています。

もしかしたら私も日々生活をしている中で、
自身の中の「普通」を知らぬ間に誰かに押し付けているのかもしれません。

日常生活においても、そしてビジネスの場においても、
そこに存在している人たちの数だけ、色々な価値観が存在しているかと思います。

色々な人と出会ったり、本を読んだり、そして講演を聞いたりすることで、
自身の凝り固まった価値観を広げる時間の大切さが、すごく身に染みた時間でした。

ボリューム感としてもそこまで厚くなく、読みやすくまとまっている本ですので
この場を借りておすすめさせて頂きます。


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2018年5月29日 12:39に投稿されたエントリーのページです。

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