先日、「京都大原の庭とキッチンから ベニシアさんの手づくり暮らし展」に行ってきました。
ベニシア・スタンリー・スミスさんは、イギリスの貴族社会を飛び出し、1971年に来日され、現在は京都の大原で暮らしていらっしゃいます。ご自宅である築100年の古民家では、お庭で育てたハーブを生活の中に取り入れたり、料理やお菓子だけではなく日用品や雑貨なども手作りしたりと、自然の中で過ごすベニシアさんの里山暮らしは工夫に満ちています。
骨董品を好み、古いものこそ愛着がわき手入れをしてずっと大切に使いたいと、私たち日本人以上に日本の自然や伝統を愛している、そんな場面をテレビでも何度も目にしてきました。古いものに命を吹き込み、より魅力的なものにする。それがベニシアさんです。あるがままの自然や季節とゆっくりと向き合っているベニシアさんの生き方に、私も興味を持っていました。
今回の展示では、ご自宅の庭やキッチンの再現、そして愛用されている雑貨、レシピやスケッチの他、大原の四季を感じて過ごすベニシアさんの写真があり、そのお写真横にあったエッセイも印象深いものばかりでした。ベニシアさんの言葉から、日々の忙しさや不安な気持ちで、頭と心がいっぱいになっている時、私たちは身近にあるものの幸せや美しさに気づかないでいると、ハッとさせられた気がします。
偶然にも展示会に行った3月8日は国際女性デー、そしてミモザの日でした。
春の花ミモザも会場に咲いていて、穏やかな時間を過ごすことができました。